薬物依存症は、一度足を踏み入れると抜け出すのが非常に困難な病である。しかし、適切な治療と強い意志があれば、回復は可能だ。私はかつて薬物依存症に苦しんだ一人だが、今は回復して20年以上が経過した。この20年間、薬物依存の後遺症と向き合いながら、どのように生きてきたのか、その軌跡を語りたい。薬物を始めたのは、若い頃の好奇心と、現実からの逃避願望がきっかけだった。最初は軽い気持ちで手を出し、すぐにその快感の虜になった。しかし、快楽は一時的なもので、すぐに薬物がなければ日常生活を送ることが困難になった。仕事も手につかず、人間関係も破綻し、精神的にも肉体的にもボロボロになった。人生のどん底を経験し、このままではいけないと強く感じた私は、専門の医療機関を受診することを決意した。治療は想像以上に厳しかった。身体的な離脱症状はもとより、精神的な苦痛も非常に大きかった。薬物への渇望と、それと戦う自分との間で葛藤する日々だった。しかし、医師やカウンセラー、そして同じ苦しみを経験した仲間たちの支えがあり、私は少しずつ回復への道を歩み始めた。数年間の治療とリハビリを経て、なんとか社会復帰を果たした。しかし、薬物をやめても、その後遺症は長く私を苦しめた。精神的な後遺症としては、常に再発への不安がつきまとった。突然の衝動に駆られたり、ストレスを感じると薬物のことを考えてしまったりすることがあった。また、集中力の低下や記憶力の減退も感じた。仕事中に重要な情報を忘れてしまったり、簡単な計算ミスをしてしまったりすることもあった。感情のコントロールも難しく、些細なことでイライラしたり、落ち込んだりすることが多かった。人間関係においても、以前の失敗からくる自己肯定感の低さや、他人への不信感に悩まされた。物理的な後遺症としては、内臓機能の低下や、慢性的な倦怠感が残った。常に体がだるく、疲れやすい体質になった。しかし、私はこの後遺症と向き合い続けることを決意した。20年という長い歳月の中で、私は薬物依存症の後遺症とどのように付き合ってきたのだろうか。まず、最も重要だったのは、日々の生活の中で薬物とは無縁の環境を徹底することだ。薬物に関わる人間関係は全て断ち切り、誘惑の多い場所には近づかないようにした。
薬物依存からの回復!20年後の軌跡