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後遺症と生活!14級認定者が語る変化
交通事故に遭い、後遺症と診断された。特に「むちうち」は、多くの人が経験する症状でありながら、その辛さは経験者にしか分からない部分も多い。私もその一人で、交通事故後、首や肩の痛みに悩まされ続け、最終的に後遺障害14級の認定を受けた。この経験を通して、私の生活は大きく変化した。事故に遭ったのは、幹線道路での停車中だった。後ろから追突され、首がガクンと揺さぶられた。最初は軽い衝撃だと思っていたが、翌日から首と肩に強い痛みを感じ始めた。整形外科に通院し、電気治療や温熱療法、マッサージなどを試したが、症状はなかなか改善しなかった。特に、長時間のデスクワークや家事、車の運転などが苦痛になった。痛みだけでなく、首の可動域も制限され、振り返ることが困難になったり、上を見上げるのも辛くなった。夜も寝返りを打つたびに痛みが走り、熟睡できない日々が続いた。精神的にも落ち込み、笑顔が減ったと家族に言われるようになった。医師からは、これ以上治療を続けても劇的な改善は期待できないだろうと告げられ、後遺障害の申請を勧められた。正直、自分自身が後遺障害を負うことになるとは思ってもみなかった。しかし、このまま症状を抱え続けるのは難しいと感じ、申請を決意した。弁護士に相談し、必要な書類の準備や手続きを進めてもらった。特に、医師の診断書や、自分の症状が日常生活にどれほど影響を与えているかを詳細に記述した「後遺障害診断書」の作成には、多くの時間を要した。弁護士は、私の症状が客観的に証明できるよう、具体的なエピソードを盛り込むことの重要性を教えてくれた。例えば、以前は簡単にできていた家事(掃除機をかける、洗濯物を干すなど)が困難になったこと、趣味のスポーツができなくなったことなどを具体的に記載した。その結果、後遺障害14級という認定を受けることができた。14級は、局部に神経症状が残存している場合に認定されるもので、いわゆる「むちうち」でよく認定される等級だと説明を受けた。後遺障害の認定を受けたことで、慰謝料についても話が進むことになった。保険会社との交渉は、当初は弁護士に任せきりだった。私は、自分の症状の辛さを伝えることに精一杯で、金額交渉は専門家に任せるのが一番だと感じたからだ。弁護士は、過去の判例や私の具体的な状況を踏まえ、保険会社に対して粘り強く交渉してくれた。